天使の卵(エンジェルス・エッグ)
2004年3月8日 読書
村山由佳の「天使の卵」を、とある方に薦められて読むことになりました。
最初に言っときますが、私、恋愛小説って好きじゃないんですよね〜。
なんででしょうね〜?自分でも分かりませんが、たぶん、恋愛小説を読んでキュンと来る(笑)ような恋愛からは無縁な人生を送っているからですかね〜。
全然ピンと来ないんですわ。
正直、他人の惚れた腫れたなんて、どーでもいーのです。
特に苦手なのが純愛もの。
なんですか?純愛って?
だって、結局、最終目標はヤルことでしょ?
全てはヤルためになんだかんだと大層な理由をつけて自分の性衝動を正当化してるんでしょ?
だったら、最初から最後まで潔くガンガンやりまくってるくらいのものの方が小気味いいってもんですよ。
ま、あんまり「やる」「やらない」に拘ると、なけなしの品性が疑われそうな気がするので、このくらいにしときます。
さて、本題。
粗筋は、主人公こと「ボク」が
美大も普通の大学も落ちる
↓
電車の中で年上の美女に出会う
↓
偶然、再会(ありえねー)恋に落ちる(笑)
↓
色々あったけど、最終的に一つに結ばれる(爆笑)
↓
夢にまで見た美大に合格!ヤッタネ!
↓
彼女が死ぬ
↓
さようなら、ボクの美しいメモリー
以上。
って、アホか〜!!
そんな1回も洗わないで3学期まで履き潰した上履きなみに使い古されたストーリー、少女漫画やコバルト文庫でアホほど読んでるっちゅー話ですよ。
活字だからごまかされるかもしれないけど、これをドラマ化したら、なんぼほど数字が取れるか?取れないだろ!っていうくらい、なんてことないストーリー。
しかも、寒いことに、電車の中で初めて「彼女」と遭遇したときに「彼女」が持ってたのが、なんちゃらかんちゃらとか言う、横文字小説。
ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
寒い。今だに舶来文化崇拝主義ですか。
そうそう。
いちいち表現が寒いのも特徴的だな〜、と思いました。
「彼女のそばかすがカシオペア座とおなじ並びだった」とか、
「素敵な眉の顰め方、知ってるのね」とか、
「私って宿命的に絵描きに弱いのかしら」とか、挙げればキリがない。
そんな極寒表現を目にするたびに、思わず、付箋貼っちゃおうかと思ったんですけど、そんな労力を費やすことが勿体ないのでやめました。
最終的に納得がいかないのは、結局、なんだかんだ言って、散々若い男とやりたい放題おやりになった彼女がおっ死んじまうってことですよ。
死にオチかよ〜〜〜〜!!信じられないくらいベタベタ。
そんなのありか?
いや、別に私としては、「彼女」が死のうが生きようが、全然構わないんですけどね。でも、
死→永遠の美しい思い出
ってことは、結局、女はキレイじゃなきゃ価値がないってことでしょ?
古っ!!ていうか、モノカキとして、ラクしすぎ!!
死にオチ、夢オチなら、そこら辺の中学生だって書けるんだよね〜。ま、それを男じゃなくて女である村山由佳が恥ずかしげもなく書いてるっていうところが、斬新といっちゃ斬新?
今現在、女の平均年齢って一体いくつだと思ってるんでしょうか?どんなに美人だって、ナイスな肉体の持ち主だって、老ければそれなりに汚くなるわけですよ。
それでも、年の差を超えて「ボク」は「彼女」を愛し抜けることが可能なのか?
それとも、やっぱり「彼女」がそれなりの年になったら「ボク」はどこぞの若い女と583回目くらいの「運命的な出会い」を果たして「彼女」を捨てるのか。
年の差カップルを題材にしたら、そこまで書かなくちゃ卑怯なんじゃないのかな〜。
ちなみに、死体はドライアイスを当てる前までは触っても「手を引っ込めたくなるほど冷たい」なんてことはございません。
病院にいて、お迎えが来る前の時点だったら、生きてる人ほどではないけど、それなりに体温は残ってるし、指も動きはしないけど、よっぽど筋肉質でない限り、硬直までは行かないものなんですよね〜。
ま、そんな生きていく上で大して必要ない知識が入ってるだけに、余計に読んでて気持ちが冷めちゃったんだろうね〜、私。
損な性分ですね〜。
そして、何より納得がいかなかったのが、「ボク」が「彼女」と出会う前に付き合ってた「彼女」の妹と「ボク」の間には、肉体関係がなかったってこと。
え〜〜〜〜!?今時なんもやってないの!?
じゃあ、妹だって彼女面できないでしょう。
だって、「1回やったからって彼女面するな」っていう台詞がまかり通る時代ですよ?
「ボク」だって、堂々と「やってもないのに彼女面するな」ってビシっと言っちゃったって、誰も怒らないって。
その妹だって、手も出してこない上に自分の姉と浮気した、どーしようもないモラトリアム男なんかさっさと見限って、合コンサークルで青春を謳歌しろよ〜!!
そもそも、「彼女」の名前が「春妃」で、妹の名前が「夏姫」って言う時点で(それにしても、センスない名前だよ・・・)、何らかの血縁関係を連想しないもんかね〜?
とんだボンクラですね。「ボク」ちゃんは。
そんなわけで、感想を一言で言えば、
「女はキレイじゃないと恋も始まらないんだな」
以上!
はは〜ん、道理で私のこれまでの人生、「運命的な出会い」(笑)も、「恋焦がれ」られることもなかったわけだ。
納得。
しかもね、その「彼女」つーのが、「華奢」で、「守ってやりたい」系で、触れた手は冷たいので「暖めてやりたい」系なんですわ。
ひ〜!いずれも私にとってはNGワード!
ガッチリ系の私は男の庇護欲をそそる度0%な上に、めちゃくちゃ血流が良いので、手先も冷たくならないんですよね〜。
よく、「手の冷たい人間は心が温かい」って言いますけど、
その真逆。
あはは〜(乾いた笑い)
というわけで、今までグダグダ言っていたのも、早い話が美しくない女の僻みだということが分かりましたね!
見目が麗しくないと、心まで美しくなくなるんですよ。だから、どんな女の子も「カワイイね〜」といって育ててあげないといけません。
できることなら、私もこんな毒にも薬にもならない小説で涙を流せるくらい純朴に育ちたかったよ。
あれ?何の話だっけ?
そうそう。「天使の卵」。
以上、美しくないなんちゃってOLがいくら難癖つけたところで、このスバラシイ小説が「すばる文学大賞」を取ったという事実は揺るがないんですけどね。
そもそも、私がツッコんだ部分、全て計算づくで「ププ〜!ベタベタ〜!」とか、ほくそえみながら書いてたとしたら、たいした女です。村山由佳は。
な〜んて感想を、この本を「読め」と言った張本人に言うわけにも行かず、感想を聞かれたら、一体なんとお答えしたらいいものか、かなり悩んでおります。
憎い女だよ。村山由佳。
最初に言っときますが、私、恋愛小説って好きじゃないんですよね〜。
なんででしょうね〜?自分でも分かりませんが、たぶん、恋愛小説を読んでキュンと来る(笑)ような恋愛からは無縁な人生を送っているからですかね〜。
全然ピンと来ないんですわ。
正直、他人の惚れた腫れたなんて、どーでもいーのです。
特に苦手なのが純愛もの。
なんですか?純愛って?
だって、結局、最終目標はヤルことでしょ?
全てはヤルためになんだかんだと大層な理由をつけて自分の性衝動を正当化してるんでしょ?
だったら、最初から最後まで潔くガンガンやりまくってるくらいのものの方が小気味いいってもんですよ。
ま、あんまり「やる」「やらない」に拘ると、なけなしの品性が疑われそうな気がするので、このくらいにしときます。
さて、本題。
粗筋は、主人公こと「ボク」が
美大も普通の大学も落ちる
↓
電車の中で年上の美女に出会う
↓
偶然、再会(ありえねー)恋に落ちる(笑)
↓
色々あったけど、最終的に一つに結ばれる(爆笑)
↓
夢にまで見た美大に合格!ヤッタネ!
↓
彼女が死ぬ
↓
さようなら、ボクの美しいメモリー
以上。
って、アホか〜!!
そんな1回も洗わないで3学期まで履き潰した上履きなみに使い古されたストーリー、少女漫画やコバルト文庫でアホほど読んでるっちゅー話ですよ。
活字だからごまかされるかもしれないけど、これをドラマ化したら、なんぼほど数字が取れるか?取れないだろ!っていうくらい、なんてことないストーリー。
しかも、寒いことに、電車の中で初めて「彼女」と遭遇したときに「彼女」が持ってたのが、なんちゃらかんちゃらとか言う、横文字小説。
ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
寒い。今だに舶来文化崇拝主義ですか。
そうそう。
いちいち表現が寒いのも特徴的だな〜、と思いました。
「彼女のそばかすがカシオペア座とおなじ並びだった」とか、
「素敵な眉の顰め方、知ってるのね」とか、
「私って宿命的に絵描きに弱いのかしら」とか、挙げればキリがない。
そんな極寒表現を目にするたびに、思わず、付箋貼っちゃおうかと思ったんですけど、そんな労力を費やすことが勿体ないのでやめました。
最終的に納得がいかないのは、結局、なんだかんだ言って、散々若い男とやりたい放題おやりになった彼女がおっ死んじまうってことですよ。
死にオチかよ〜〜〜〜!!信じられないくらいベタベタ。
そんなのありか?
いや、別に私としては、「彼女」が死のうが生きようが、全然構わないんですけどね。でも、
死→永遠の美しい思い出
ってことは、結局、女はキレイじゃなきゃ価値がないってことでしょ?
古っ!!ていうか、モノカキとして、ラクしすぎ!!
死にオチ、夢オチなら、そこら辺の中学生だって書けるんだよね〜。ま、それを男じゃなくて女である村山由佳が恥ずかしげもなく書いてるっていうところが、斬新といっちゃ斬新?
今現在、女の平均年齢って一体いくつだと思ってるんでしょうか?どんなに美人だって、ナイスな肉体の持ち主だって、老ければそれなりに汚くなるわけですよ。
それでも、年の差を超えて「ボク」は「彼女」を愛し抜けることが可能なのか?
それとも、やっぱり「彼女」がそれなりの年になったら「ボク」はどこぞの若い女と583回目くらいの「運命的な出会い」を果たして「彼女」を捨てるのか。
年の差カップルを題材にしたら、そこまで書かなくちゃ卑怯なんじゃないのかな〜。
ちなみに、死体はドライアイスを当てる前までは触っても「手を引っ込めたくなるほど冷たい」なんてことはございません。
病院にいて、お迎えが来る前の時点だったら、生きてる人ほどではないけど、それなりに体温は残ってるし、指も動きはしないけど、よっぽど筋肉質でない限り、硬直までは行かないものなんですよね〜。
ま、そんな生きていく上で大して必要ない知識が入ってるだけに、余計に読んでて気持ちが冷めちゃったんだろうね〜、私。
損な性分ですね〜。
そして、何より納得がいかなかったのが、「ボク」が「彼女」と出会う前に付き合ってた「彼女」の妹と「ボク」の間には、肉体関係がなかったってこと。
え〜〜〜〜!?今時なんもやってないの!?
じゃあ、妹だって彼女面できないでしょう。
だって、「1回やったからって彼女面するな」っていう台詞がまかり通る時代ですよ?
「ボク」だって、堂々と「やってもないのに彼女面するな」ってビシっと言っちゃったって、誰も怒らないって。
その妹だって、手も出してこない上に自分の姉と浮気した、どーしようもないモラトリアム男なんかさっさと見限って、合コンサークルで青春を謳歌しろよ〜!!
そもそも、「彼女」の名前が「春妃」で、妹の名前が「夏姫」って言う時点で(それにしても、センスない名前だよ・・・)、何らかの血縁関係を連想しないもんかね〜?
とんだボンクラですね。「ボク」ちゃんは。
そんなわけで、感想を一言で言えば、
「女はキレイじゃないと恋も始まらないんだな」
以上!
はは〜ん、道理で私のこれまでの人生、「運命的な出会い」(笑)も、「恋焦がれ」られることもなかったわけだ。
納得。
しかもね、その「彼女」つーのが、「華奢」で、「守ってやりたい」系で、触れた手は冷たいので「暖めてやりたい」系なんですわ。
ひ〜!いずれも私にとってはNGワード!
ガッチリ系の私は男の庇護欲をそそる度0%な上に、めちゃくちゃ血流が良いので、手先も冷たくならないんですよね〜。
よく、「手の冷たい人間は心が温かい」って言いますけど、
その真逆。
あはは〜(乾いた笑い)
というわけで、今までグダグダ言っていたのも、早い話が美しくない女の僻みだということが分かりましたね!
見目が麗しくないと、心まで美しくなくなるんですよ。だから、どんな女の子も「カワイイね〜」といって育ててあげないといけません。
できることなら、私もこんな毒にも薬にもならない小説で涙を流せるくらい純朴に育ちたかったよ。
あれ?何の話だっけ?
そうそう。「天使の卵」。
以上、美しくないなんちゃってOLがいくら難癖つけたところで、このスバラシイ小説が「すばる文学大賞」を取ったという事実は揺るがないんですけどね。
そもそも、私がツッコんだ部分、全て計算づくで「ププ〜!ベタベタ〜!」とか、ほくそえみながら書いてたとしたら、たいした女です。村山由佳は。
な〜んて感想を、この本を「読め」と言った張本人に言うわけにも行かず、感想を聞かれたら、一体なんとお答えしたらいいものか、かなり悩んでおります。
憎い女だよ。村山由佳。
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